台湾の総統選も終盤です

台湾での生活
台湾での生活
 台湾では今、1/13の總統(大統領に相当)と国会議員(立法委員と言います)の選挙に向けて熱い選挙戦が繰り広げられています。間接選挙で首相を選ぶ日本と違って、總統を選ぶのも全国民の直接選挙なので、熱量がハンパないです。
 今の自分の中国語能力では、政見放送を見てもほとんど理解できないので、自分がどの党、候補者を支持するという内容はできるだけ避けて書いています。今回の候補者はこの3人です。鴻海の創業者の郭台銘さんは、かなり大きな金額を投じたにもかかわらず、支持度が上がらなかったので撤退しました。
民進党(与党):頼清徳  國民党:候友宜  民衆党:柯文哲。
 メディアでも連日色々な報道がありますが、与党の民進党がビジョンを語るのが中心になり、野党は政権与党や候補者を攻撃するという構図は日本と変わりません。メディアが公式の政見発表会や党首同士の討論会を、ここへ来て毎日のように開催し、候補者は必ずそれに出るという所は日本と違います。
 政見発表会や討論会など、候補者に課せられたハードルはかなり高いです。政見発表会では、3人の候補者が順番に10分ずつ政見を発表し(オーバーは許されない)、それが3クールあります。合計で30分間、メディアや有権者の目に晒されながら語らなくてはいけません。
 これ以外にメディア公開討論会もあります。主な媒体の政治担当記者が段の下に並び、3人の候補者に幾つもの質問をします。それに対して質問一つに対して2分以内という制限時間で答えなければなりません。これもかなりハードだと思います。見ていると事前に質問は候補者に知らされていたようですが、制限時間内にしっかり答えないと能力を疑われるような情況の中できっちり答えていた候補者はすごいなと思いました。
 今までの印象では、台湾の總統選挙は非常に民主的だし、日本と比べると候補者にとってはかなり試練度が高いかなと思います。民主的という事は何を言ってもいいということですから、今は与党や頼清徳さんに対する攻撃が今はすごいと感じます。
 日本のメディアは民進党と現総裁の蔡英文さん(頼清徳さんに対しても)に対して好意的過ぎるという意見もあるようです。確かに、日本人の感覚からするとそれは理解できるし、私も台湾に来るまではそう理解していました。ただ、台湾を知るほどに色々な見方、意見があることも分かってきました。
 例えば、先週授業が終わってから、インド人クラスメートが外国人として台湾の選挙をどう思うかというBBCの取材を受けることになったということで、先生に今の選挙について色々聞いていました。先生は話し始めると止まらないくらい、今の政権へ批判的に話していました。
 どの政党を支持するかについては、日本以上に地域性があり、南部の台南、高雄は民進党、北部は国民党という傾向があります。年齢的には若い層は民進党支持、中高年は国民党支持者が多い印象です。
 ただ、メデイアへの3候補者の露出で頼清徳さんの能力の高さを感じたことは言っておきたいと思います。10分✕3回の政見発表でも質問に答える場面でも全く原稿を見なかったのは彼だけでした。日本の政治家でこんな人は見たことがありません。
 以下の写真は公園で開かれた民進党の集会の模様です。