日本人と台湾人の行動パターンはどう違うのか?これは台湾人の人情味にヤられて移住して以来の自分のテーマです。もちろん個人の性格の違いは大きいのですが、やはり行動や思考のパターンはかなり違っています。台湾人は日本人より新しい人間関係を作るのに積極的で、友達付き合いをする上で年齢差を気にしないなど、はっきり違うと思います。今回紹介する話は結構生々しいですが、授業の中で実際に話してくれたものです。
台湾に来てから思うことは、台湾人は個人的な事を、それがマイナス面であっても話す人が多いという事です。私は中国語センターで8人の先生に習いましたが、そのうち何人かは自分の事や家族のことを結構突っ込んで話してくれる先生でした。
A先生(30代女性):結構お兄さんのことを話していましたね。2回結婚して2回離婚し、今の奥さんは3人目だそうです。今の奥さんは義理の妹のA先生からみて良い人だと言っていましたが、今の奥さんと付き合った事が2番目の奥さんとの離婚の原因になったそうです。2番目の奥さんとの間の子どもは、今の奥さんの元で育てているそうですが、やっぱりちょっと可愛そうだとも話していました。
そのお兄さんはTSMCに努めていて高給を取っていたそうですが、残業があまりにも多くプレッシャーも半端ないので辞めて転職したそうですが、給与の差が大きいのでまたTSMCに戻ったと言ってました。TSMCのみならず台湾の半導体企業は高い競争力を誇っていますが、非常に仕事がきついので60歳まで勤めようという人は多くはなく、45歳までキツイのを我慢して仕事を続け、お金をためてもう少し楽な会社に転職したり自分で起業するという人が多いそうです。
B先生(60代女性):兄弟が4人いて、弟さん以外は皆親を大事にして経済的にも支援していたそうですが、弟さんが兵役後定職につかず頻繁に親に金銭を無心しに来ていたそうです。B先生はある時弟さんに注意したら暴力を振るわれて怪我も負ったので警察に通報したら、親が警官に何でもない大丈夫と言って返したそうで、B先生からするととても不公平だと思ったそうです。
C先生(50代女性):若い頃付き合っていた男性から、結婚を前提として自分の母親に会ってくれと言われて家に言ったら、「あなたの顔は福気がないから息子との結婚は許しません」と言われたそうです(実はキレイな方です)。結果、そのマザコン彼氏は諦めてしまって別れたそうです。今も独身のC先生は「相手は今頃後悔しているかしらね?」と冗談めかして言っていました。
日本なら先生が授業でここまで突っ込んだ話をするというのは、ちょっと考えにくいですよね。しかも、兄弟の離婚や家庭内暴力、マザコン彼氏など、日本人だったら生徒どころか友達にでも言わない人が多いと思います。
学生の立場からすると、最初はちょっと驚きましたが中国語を覚える上ではありがたい面もあります。教科書の内容は当然ですが通り一遍というかありがちなシチュエーションが多いですが、自分や家族のリアルな体験を話してくれる事で、教科書には出てこないような言い方とか台湾社会の断面を知ることができます。
これは先生が教育効果を考えて敢えてリアルに話してくれるのではなく、台湾人一般的にそうです。それも、申告ぶらずに結構あっさり話す人が多いという印象です。こういう風に話す事で、相手の事がより分り、人間関係が深まりやすくなるということもあるのでしょう。
その点日本人はあまり自分の事、特にマイナスの話はほとんどしないなあと改めて思います。やっぱりそこには「恥」という感覚が強いというのはあるからでしょうね。台湾人と日本人の大きな違いの一つだと思います。(写真はAIが作りました

