今回行った台南は台湾で最も早く発展した町です。日本生まれの中国明時代の将軍・鄭成功(国姓爺)が、ここ台南に上陸して、それまで植民していたオランダ軍を追い出して漢人が治めることになりました。そういう歴史を持つので古い寺廟もたくさんあります。自分は元々道教と仏教が入り交じった台湾の寺廟が好きなので、計画的に幾つか回ってきました。それぞれに特長があって面白かったです。
1 鹿耳門聖母廟
ここに祭られている主な神様は、海の守護神とされる馬祖です。18世紀初めには中国・清朝の歴史書に登場するそうです。特徴はとにかくデカい事。場所的には台南の北方の運河の近くにあり、市街地とはかなり離れているのですが、それだけに広大な敷地を使うことができたのだと思います。
駐車場には高さ30m以上あろうかという極彩色の武神像がドーンと立っています。中に入ると、媽祖の露払いのような五王殿があり、その奥に本尊の媽祖が祭られています。面白いのは、さらにその奥の建物の1階は仏様が祭られている事です。
台湾では道教(媽祖も道教系の神です)と仏教が混じっていることもあるのですが、ここのように媽祖の神殿、仏陀の神殿とはっきり分かれてて祭っているのは珍しいです。建築も比較的新しい事から絢爛豪華という印象です。バス便も少なく、車かバイクがないとちょっと難しいですが、とにかく圧倒されます。自分はスクーターで烏山頭ダムに行った後で行きましたが、かなり距離はありました。
2 朝貢宮
次に行ったのは朝貢宮という比較的こじんまりした寺廟です。ここの本尊は保生大帝という道教の神様で、病気を治す御利益があるとされていましたが、今はよろづ信仰の対象となっています。
ここが面白いのは各種の文化活動の中心となっていること。日本語教室はもちろんあるし、サックス(薩克斯)でジャズを演奏したり、クラリネット、二胡など音樂を教える教室もここで行われているようでした。日本ではたまに音楽関係のイベントを開くお寺も最近ありますが、日常的に音樂を楽しんで勉強する場を積極的に提供しているのは素晴らしい!
3 安平媽祖廟(開台天后宮)
オランダ人が築いたゼーランディア城がある安平は見所一杯の観光地ですが、ここにも媽祖廟があります。台湾で最も古いそうです。ここも彫刻含めて豪華が作りです。
ここの売店を覗いていたら、ここのオリジナル商品のアロマが売っていて、お姉さん達2人が色々教えてくれました。1人はとても日本語が堪能で大阪に留学していたそうです。アロマの説明を聴いているうちにお互いの言葉が上手だよねという話になり、お世辞と分かっていてもちょっと嬉しかったです。
台湾人はこういう風に話しかけてきっかけを作るのがとても上手で、コミュニケーションができればモノを買いやすい雰囲気になるのは確かです。確かに良い香りだったので買いましたが、買わされたという感じがなく買い物を楽しめたという感じです。
4 安平觀音亭
天后宮の近くを歩いていて偶然みつけた、こじんまりとした寺です。廟は道教系ですが、寺は仏教系で、お釈迦様と観音様が対等に祭られている感じです。聖母宮はサブでお釈迦様がいましたが、仏教メインに祭っているお寺は比較的珍しい。台北の龍山時は名前こそ寺ですが、祭られているキャラクターは全て道教系のようです。
ただ、やっぱり台湾らしく脇を固めているのは関羽です。日本では三国志に登場する一武将ですが、こちらでは武将から道教系の神様になって崇められていて、とても人気があります。
台北の有名な行天宮は関羽を祭っていて、他にも関羽をご本尊をする廟はたくさんあります。横浜の中華街にもありますね。顔が赤くて髭が長いのが特徴なのですぐ分かります。武神としてだけではなく、そろばんを発明したとされる商売の神様でもあるのが面白いです。







