今、台湾の政治が揺れていますが、日本ではあまり報じられていないようですね。実際の政治は複雑で、普段台湾人友達と政治の話はしないので、どう反応されるかちょっと心配ではあるのですが、これだけ台湾社会が揺れている中で、それについて書かないという選択肢はないので、自分が今感じている事をできるだけ偏らずに書いておきたいと思います。
台湾は中国と距離を置く民進党の頼清徳さんが総統(直接選挙で選出)を務めています。前総統の蔡英文さんも民進党だったので、その路線を引き継いでいます。中国との関係は現状維持を標榜し、ただ中国からの軍事的脅しに対しては屈しない、中国からのスパイ活動に対しては厳しく取り締まるという方針です。
最大野党の国民党は中国寄りです。台湾に圧力をかけるために、台湾農産品の輸入制限をしたり、台湾への観光客を絞るなどして、台湾企業に影響が出ると、民進党が中国に喧嘩を売っているせいだと主張する事が多いです。
昨年1月の総統選、国会議員選挙の結果、総統は民進党ですが国会(立法委員)は国民党と、それに協力的な民衆党が多数を占めるというネジレとなりました。この状況で野党(国民党+民衆党)が、政府の権限を弱める法案を通したり、文化方面の予算を大きく削ったりしています。
これはかなり乱暴なやり方のように感じている人が多く、行動に問題のある国民党の議員(50人以上)をリコールするという動きが2月から始まっています。幾つか段階があるのですが、今の所地下鉄駅をはじめとして至る所で署名運動が広がっています。
これに対して国民党の方も逆に民進党の議員をリコールするという動きを見せていますが、その中心人物が名簿不正などで昨日逮捕され、その際にナチスの腕章を巻きヒトラー流の敬礼をしました。これで台湾に交流事務所(日本と同じで国交はないのでこういう呼び方)を持つドイツとイスラエルが激しく非難をするという事が起きています。


